◆テーマ: 『唐時代と、やきものと、そして日本』
◆講 師: 繭山龍泉堂 代表 川島公之氏
◆ 日 : 2018年6月6日(水曜日)
◆場 所: 小堺化学工業株式会社 地下MPホール
◆時 間: 18:30~20:30
◆概 要:
『唐時代と、やきものと、そして日本』をテーマに、繭山龍泉堂の代表になられてからは初めてご登壇の川島公之氏をお迎えしました。
繭山龍泉堂創業者の繭山松太郎氏は、1905年(明治38年)北京に渡り、古美術の商売を始め、当時の北京は東洋美術の流行、美術市場の中心地として栄えていました。
その頃の日本市場は、茶道具が中心でしたが、いち早く観賞美術を取扱い、日本における美術商の草分けとなりました。
1916年(大正5年)に日本へ戻り銀座で開店。その後1920年(大正9年)に現在の京橋へ移転し、今に至る100年を超える東洋古美術の老舗です。
戦後は、日本美術の名品を数多くのアメリカに紹介し、MAYUYAMAの名は世界に知られています。
川島氏から、中国陶磁の唐時代のやきものの話しをいくつかのキーワードに従い、唐時代の最も華やかな時期に生まれ急速に流行した三彩や白磁などのやきもの、そして、優れた作品がもたらされることで開花したわが国の文化も含め、当時の優れた美術作品をスライドで紹介して頂き、この時期につくられた陶磁器の数々を参加者は実際に拝見し、手に触れて、「唐時代」を体感できました。
川島氏の豊富な知識と陶器の見どころを伺い、伝承会だからこそ実現した唐の時代の古美術の世界に直接触れることができた素晴らしい講演会で、めったに触れる事の出来ない繭山龍泉堂さんの古美術の世界に一同魅了された90分となりました。
学術的にも大満足の参加者です。
文責:小堺化学工業㈱ 広報担当 小堺ひとみ