はし休め
日本橋倶楽部会報4月号(第488号)
【四月号】
昨年末、中国・武漢にて発生した新型コロナウィルス感染渦は3月のWHO「パンデミック」宣言後も未だに収束の兆しすら見えていない。国内では殺菌用アルコールと花粉シーズンに相俟ってマスクも足りない状況の中、手指を丹念に洗うことが今できる一番有効な防衛策と専門家は指摘する。人間は3分に1回、手指で顔に触れるという調査結果がある。手指に付いた細菌やウィルスは口、鼻、眼などを通して体内に入り込む。細菌とウィルス(Virus)の違いは細胞があるかないか細胞のないウィルスは宿主に入り込まないと単独では生きられない。新型コロナウィルスは水疱瘡や天然痘と同様の“エンベロープ(封筒)”と呼ばれる宿主の細胞受容体に結合し、免疫などの生体防御機能を欺く“膜”がある。この膜の大部分は脂質のため、アルコールや石鹸で容易に不活化できることが知られている。つまりウィルスの混入された封筒を家の中へ持ち込む前に開封して、中身を廃棄する。小欄は昔から擦って落とす効果に優れる“固形”石鹸派である。蛇足だが、固形石鹸にこびり付いた毛髪などはお尻で擦ると簡単に取れる。口、鼻、眼でもない尻・濃厚接触でした。